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Ethernet
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2007/11/01
Ethernet の歴史は 1972年Xerox社のパロアルト研究所での実験にまで遡る事ができます。当初Xerox 社のAltoパーソナルワークステーションの相互接続のための実験システムでした。
EthernetはAltoやサーバ、レーザプリンタの相互接続を目的として開発されました。最初のシステムの伝送レートは2.94Mbps で、これはAltoのシステムクロックに由来します。
Alto Aloha Network と最初に命名されたシステムは1973年"Ethernet"と改名されます。"ether(エーテル)"とは電気・磁気・光などを伝える媒質と考えられた仮想的な物質で、この名称がAlto以外の接続も考慮するシステムに相応しいと考えられたからです。
1989年 IEEEの標準として策定され、今日 10Gbps を超える伝送システムとして広く、生活の隅々にまで浸透しています。今日まで30を越えるワーキンググループが形成されましたが、もっとも世に広まった規格が RJ-45のツイストペアケーブル(UTP)を使用した規格(10BASE-T,100BASE-TX,1000BASE-T)です。(図1)
図1:Robert Metcalf’s Idea
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ますます速度を増すEthernet。信頼性の安定とともに、広く基幹システムとして採用され始めています。安定した運用を確保する上で、物理層電気特性試験の重要性は増しています。また、物理層試験を評価する上で、その構造の理解は重要です。
1.UTPカテゴリ5ケーブルで1Gb/sを実現するケーブル
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図2:Ethernet のUTPケーブル媒体 |
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1 および 2 |
電話サービス用のケーブル |
| category
3 |
16MHz
までの用途として策定。TIA/EIA 568-A 仕様。10BASE-T,
100BASE-T4, 100BASE-T2で利用 |
| category
4 |
20MHzまでの用途 |
| category
5 |
100MHzまでの用途として策定、今日もっとも普及しているケーブル。100BASE-Tまで使用可 |
| category
5e |
Enhanced
Cat 5
周波数は100MHzまで。ただし NEXT,PSELFEXT,減衰特性を改善。1000BASE-Tでの使用を想定 |
| category
6 |
200MHzまでの周波数をサポート |
| category
7 |
600MHzまでの周波数をサポート |

図3:100BASE-TXと1000BASE-Tのトポロジーの違い
10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-Tはすべて RJ-45 のツイストペアケーブル(UTP)を使用します。使用できる周波数などによりカテゴリが決められています。UTPケーブルの構造は 4ペアの差動ツイストペアケーブルから構成されています。10BASE-T/100BASE-TX ではUTPケーブルの4ペアの内の2ペアのみを使用し、しかも各ペアは片方向のみの通信でした。
1000BASE-Tでは、100MHz対応のカテゴリ5 UTPケーブルで1Gb/sを実現するために、
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4ペアすべてを使用し、1ペアあたり250Mb/s の双方向の通信システムの採用
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ケーブルのペア間のクロストークの性能向上
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レシーバ回路内でのDSP処理の採用
などの工夫がされています。
2.GbE NIC
以下の図はNational Semiconductor社の評価ボードの例です。

図4:GbEのNIC例
100m
のケーブルに印加されるノイズから絶縁・保護するためのパルストランスが使用されています。(図5)
他の高速デジタル規格と異なる点は、RJ45のUTPケーブルが最長100m 敷設することを前提に規格化されたため、パルストランスが使用されます。パルストランスは外部ケーブルと内部電気回路との間でインピーダンスの整合を図りながら、絶縁デバイスであると同時にバリアとして機能します。パルストランスは矩形パルスの信号品質を変化させます。オーバシュート、リンギング、Droopなどの変化を引き起こします。 |
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−パルストランスへの入力信号
−パルストランスからの出力信号
図5:パルストランスの波形への影響 |
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3.10BASE-T
の通信方式
10BASE-Tでは 10Mbps のマンチェスタコーディングを使用したシステムです。マンチェスタコーディングのメリットはDCバランスが保たれており、各サイクルに遷移があるため、クロックリカバリが容易な点です。10BASE-Tではフレーム間のアイドルにはLink Test Pulse が定期的に発信されています。(図6)
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- 10Mbps
- マンチェスター符号
- フレーム間のIdleにはLink Test Pulseを発生
図6:10BASE-Tの伝送方式 |
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4.100BASE-TX の通信方式
100BASE-TX では、4B5Bコーディングが使用されています。このため、100Mbps のデータ伝送には125Mbpsでの信号伝送が必要になります。ただし、100MHz のカテゴリ5のケーブルでの使用を考え、周波数帯域を4分の1に押さえられるMLT-3
コーディングが採用されました。
(図7)

- NRZI
- Multilevel Threshold-3(MLT-3)
- 125MHz
図7:100BASE-TXの伝送方式 |
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5.1000BASE-Tの通信方式
1000BASE-Tでは多値化技術がさらに進行し、4D-PAM5が採用されました。これは5レベルの信号を4ペアのツイストペアで伝送することで625のシンボルを伝送できる技術です。また、エコーやクロストークの影響を容易に除去できるようにマスタ/スレーブ タイミング方式が採用されています。(図8) |

図8:1000BASE-T の信号 |
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6.10/100/1000 BASE を切り替えるAutoNegotiation機能
10BASE-T ではアイドル信号としてLink Test Pulse
使用されていました。(図9)
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Test Mode 4 Zoomed- In |
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図9:10BASE-T Normal Link Pulse Sequence |
100BASE-TX の登場により、100BASE-TX と10BASE-T の両方の技術を持つデバイスが通信パートナーによりスピードを自由に切り替えることができるようにAutoNegotiation 機能が追加されました。この技術を導入するために、Fast Link Pulse が導入されました。Fast Link Pulse はLink Test Pulse
と同じ間隔で出力されますが、クロック信号の間にデータ信号が出力される手法を取ります。(図10、11)
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図10:FLP(Fast Link Pulse) BurstによるAuto negotiation
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図11:図10の拡大図
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この技術はNational Semiconductor社の技術に基づいて開発されました。
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