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このページで紹介している内容(2007年01月18日更新)
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HDMI CTS1.3aがリリース!!
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ソリューションの見どころ

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HDMIとは?
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HDMI物理層の機能と構造(T.M.D.S.
について)
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HDMIの測定と評価
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ソリューション(Ver.1.3への対応)
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FAQ
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関連製品
HDMI 1.3aのテスト仕様書(CTS
1.3a)がリリースされました。このテスト仕様書1.3aは、最新のHDMI規格1.3aに対応しており、従来のテスト仕様書1.2aから大幅に変更されています。テスト仕様書1.3aでは、3.4Gbpsまでのフォーマットに対するテスト仕様が新たに規定されております。
1080pでは、1チャネルあたりの伝送レートが1.485Gbpsとなり、従来の720p/1080i
(742.5Mbps)と比較すると伝送レートが倍となります。さらに、1080p/36bitでは、2.2275Gbpsとなり3倍となります。このようなGbps帯のデジタル信号をビット誤りなく伝送するためには信号のもつ立ち上がり時間は十分短くなければならなく、結果として信号のもつ周波数成分がより高周波にシフトします。測定系の帯域も従来の4GHzの帯域では不十分となり、テスト仕様書1.3aでは8GHzの帯域を規定しています。
テスト仕様書は、測定器がもつべき機能を規定するだけではなく、推奨測定器を規定しています。さらに、コンプライアンステストを実施するATC
(Authorized Test Center)
において使用する機器を規定しています。アジレントでは、HDMI規格1.3への拡張を見据え、早くからHDMI
founderと共にソース・シンク・ケーブルの物理層コンプライアンステストソリューションの開発を行って参りました。結果、最新のテスト仕様書1.3aから推奨測定器として正式に登録されることとなり、お客様のニーズにお答えできる認証試験可能な高精度・高効率の物理層コンプライアンステストソリューションをご提供致します。
1. HDMI CTS
準拠の推奨機器であること
HDMI 規格に完全に準拠した Pass/Fail を判定する機能が搭載されていることは、HDMI
の計測環境を構築するにあたり不可欠の要素です。アジレントの計測器は、最新の CTS1.3a
の推奨機器に採用された確かな製品です。HDMI計測の標準器として、安心してお使いいただけます。
また、アジレントの計測器は、その基本性能のよさから、HDMIをはじめとするさまざまなインタフェース規格の推奨機器として採用されています。
開発する製品が複数のインタフェース・スタンダードを採用する場合でも、1台でさまざまな計測につかいまわすことが可能です。これにより、投資効果を最大化することに貢献します。
2.
測定対象の本来の姿を確実にとらえる基本性能のよさ
アジレントの製品の基本性能のよさは、お使いいただいている皆様から大きな支持を得ています。高周波計測の歴史を開拓してきたアジレントの高度な実装技術により、計測器自体のジッタやノイズが最小限におさえられています。実際の高速デジタル測定のベンチマークにおいても、業界でもトップの性能であることがつぎつぎと実証されています。
このことは、計測結果の解析やデバッグの機能を提供する際に非常に重要な要素となります。不確かな計測結果をいくら解析しても答えは見つかりません。アジレントの計測器は、計測結果に占める誤差が最小限におさえられているため、測定対象の本来の姿を確実にとらえることが可能となりました。
3.
特性解析やデバッグに威力を発揮、高性能なソフトウェアをシンプルなユーザー・インタフェースで統合
Pass/Fail
を判定するだけの計測器では、エンジニアの多様な問題解決のニーズに対応できません。アジレントの計測器に搭載されるユーザーインタフェースは、高度な解析機能が、シンプルな操作で連携できるように統合されています。開発者は、計測器のユーザ・インタフェースの習得から開放され、技術的な問題の解決に集中できます。
カタログ SPEC からはみえてこないこれらの機能は、アジレントの無償セミナやエンジニアによるデモンストレーションで体験してください。
4.
業界初、業界唯一の帯域アップグレード&将来を見据えた余裕のあるSPEC
ROI(費用対効果)は、ビジネスを考える上で欠くことのできない要素です。アジレントのオシロスコープ製品は、業界初、業界唯一の帯域アップグレードが可能な製品です(最小2GHzから最大13GHzまで)。これにより、規格の拡張や複数のインタフェースごとに、毎回、オシロスコープを買いなおす必要がなくなり、適切な投資を適切な時期に行うことが可能となります。廃棄製品を減らせることは、開発コスト減による環境負荷低減に貢献できます。
また、アジレントのTMDSシグナルジェネレータは、将来を見据えて7Gbps
までの余裕のあるSPECを持っています。将来の映像システムの検証環境構築に、買い替えなしで、いちはやく対応することが可能です。
▲TOP
HDMI(High Definition Multimedia
Interface)は、デジタル家電/AV機器向けに開発された次世代の
映像・音声・制御信号入出力用デジタル・インタフェースです。PCディスプレイ向けの映像入出力用デジタル・インタフェースであるDVI規格をベースにして、テレビ、DVDプレーヤー、HDDレコーダ、AVアンプ、ゲーム機向けに、映像、音声及び機器間のリモート制御用双方向コントロール信号等を、取り回しが容易な小型のコネクタを備える1本のケーブルで、完全なデジタル方式により伝送します。これにより、非圧縮のデジタル・データとしてコンテンツを伝送できるためハイ・クオリティな映像・音声を提供できます。また、コンテンツのコピー防止のために
HDCP(High-Bandwidth Digital Content Protection)
を搭載しています。さらに、従来のAV機器における混雑した配線が簡素化され、加えて、リモコンなどによる異なる機器間の集中制御が可能となり、使いやすさが向上します。
主要な家電メーカーがプロモーターとして参画しており、今後、地上デジタル放送への切り替えやハイビジョン・コンテンツの普及に伴い、市場規模が拡大していくことが期待されています。HDMIの詳細は、下記ウェブサイトをご参照ください。
HDMI を搭載した製品を開発・販売するメーカーは、HDMI
Adopter である必要があります。現在の455社の
HDMI Adopter が登録されています(2006年9月28日現在)。
HDMIの評価方法に関しては、DVI
における相互接続性の問題を解決するために、コンプライアンス・テストとロゴ認証プログラムが規定されています。HDMI
の具体的な仕様とコンプライアンス・テストの内容は、HDMI SPEC1.3a
および HDMI Compliance Test SPEC1.3a(CTS1.3a)
に記載されています(2006年11月現在)。
相互接続性の管理を徹底するために、HDMI Adopter
が、製品をリリースする際には、その製品を HDMIコンプライアンス・テストに合格させることが義務付けられます。HDMI
コンプライアンス・テストに合格した製品は、信頼性を示すための必要条件が検証された証として、HDMIのロゴを表記することができます。コンプライアンス・テストとロゴ認証プログラムは、Authorized
Test Center(ATC) で実施されています。ATCは、現在、日本の松下電器産業株式会社
ATC 、ソニー株式会社 ATC、US
Silicon Image 社 ATC、中国
Silicon Image社ATC及びEU
Philips 社 ATCで運営されています。HDMI
コンプライアンス・テストとATC に関しては、下記を参照ください。
▲TOP
HDMI では、物理層の仕様として、T.M.D.S.
が採用されています。T.M.D.S.
は、基本的にドライバ側がオープン・ドレインの電流源で、レシーバ側は差動レシーバとなり、差動の+側と-側がそれぞれ50Ω3.3V
にオフセット終端された不平衡対称差動伝送路を形成しています。T.M.D.S.
の構造を図1に示します。

図1. T.M.D.S.
SerDes の構造(図2)は、データ信号用に
D0〜D2 の3レーン、クロック信号用に1レーンのT.M.D.S.リンク(シリアル・リンク部分)が構成されます。
D0〜D2 の各レーンは、それぞれ10ビット(うちわけは、
YCbCr や RGB
等の色データが各8ビット、コントロール信号が各2bit)のデータ信号を
10:1 にシリアル化して送信します。クロックのレーンは、ベース・クロック(データに対して10分の1の伝送レート)が、そのまま送信されます。受信側では、HDMIで規定された伝達特性をもつレシーバPLL(4MHz
近傍のカット・オフ周波数を持つループ帯域の10逞倍のPLL)によって、データ信号が受信されます。

図2. T.M.D.S.
における SerDes の構造
T.M.D.S.
リンクに送信されるシリアル化されたデータ信号は、伝送レートが最大3.4Gbps、パルスの立ち上がり時間が最小
75 ps と非常に高速なパルス信号となります。HDTVにおける
1080i/720pの場合、伝送レートは 742.5Mbps です。1080pを実装した場合、伝送レートは
1.485Gbps に達します。
このような、高速な伝送レートにおけるデジタル信号は、シグナル・インテグリティの問題に起因するピクセル・エラーを引き起こす場合があります。製品の安定動作と異なるメーカー間での製品の相互接続性を確保するためには、基本となる物理層の検証は非常に重要です。
▲TOP
HDMI
の構成要素は、ソース機器(DVDプレーヤー等の映像の送信側)、シンク機器(TV等の映像の受信側)、ケーブル/コネクタ、リピータ(AVアンプ等入力と出力を両方持つ中継機)に分類されます。それぞれの機器に対して、プロトコル層やリンク層及び物理層に関連するコンプライアンス・テストやデバッグのための測定が必要となります。以下に物理層に関連する評価と測定についてご紹介します。
ソース機器
ソース機器のコンプライアンス・テストでは、オシロスコープを使用し、信号の波形品質の評価を行います。測定を開始する前に、Gbpsクラスのパルス信号をしっかり捕捉可能な広帯域オシロスコープと広帯域差動プローブを準備する必要があります。特に、T.M.D.S.への接続については、終端条件が変わると波形が変化し、信号そのものが出力されなくなる場合もあるため、理想的な終端を施した状態で、アクティブ・プローブによりハイ・インピーダンスで接続する必要があります。アジレント・テクノロジーでは、T.M.D.S.の信号を高い再現性で捕捉可能な
Infiniium DSO80000B シリーズ・リアルタイム・オシロスコープ(2GHz
〜 13GHz のラインナップ)と
InifniMax プロービング・システム(1.5GHz 〜
12GHz のラインナップ)をご提供可能です(図3)。
図3. Infiniium
オシロスコープとInfiniMax プロービング・システム
コンプライアンス・テストの項目の中でも、特にアイ・パターンのテストは、重要な評価項目になります。HDMIで採用されているT.M.D.S.のシグナリング方式では、クロック信号とデータ信号が同時に伝送される方式なので、クロック信号を基準にしてデータ信号のアイ・パターンやジッタを評価します。このとき、クロック信号は、オシロスコープのSoftware
CRU (Clock Recovery Unit) により、リカバリされる必要があります。Software
CRU は、クロック信号を10逞倍する機能と
HDMI で規定された4MHz 帯域の理想的な
1st Order PLLの伝達関数モデルを実装している必要があります。特にレシーバ PLL
の特性の違いにより、オシロスコープで観測されるジッタが変化します(図4)。また、アイ・パターンのマスクの位置決めについても、HDMIに特有のアルゴリズムを使用する必要があります(図5)。これらの測定は、オシロスコープに内蔵される
N5399A HDMIテスト・ソフトウェアにより、自動化可能です。

図4. PLLのループ帯域の違いによるジッタへの影響

図5.
アイ・パターンのマスク・テストの様子(1.485Gbps の測定例)
また、測定結果は、N5399A
HDMIテスト・ソフトウェアにより、一般的なHTMLフォーマットと画像ファイルとして保存されるので、レポートの作成も容易です(図6)。
図6. N5399A HDMI
テスト・ソフトウェアの測定結果(1.485Gbps の測定例)
アイ・パターン以外のコンプライアンス・テストとしては、クロック・ジッタ、スキュー、立ち上がり/立下り時間、オーバー・シュート/アンダー・シュート、オフセット電圧などのパルス・パラメータの評価を行います。
シンク機器
シンク機器のコンプライアンス・テストでは、主にスキュー・マージンとジッタ耐性の評価を行います。特にジッタ耐性は重要な評価項目です。これらのテストは、多チャンネルのパルス・パターン発生器を使用します。データ信号とクロック信号それぞれに対して、各チャンネルに任意のパルス・パラメータ設定(周波数、エッジディレイ等)とジッタ印加が可能です。加えて、テスト対象のシンク機器に、実際に目視で確認可能なように、テスト画像を表示させる必要があるので、ビデオ特有の非常に長いテスト・パターン(1フレーム分の映像パターン
(V +Vsync) x (H + Hsync) x 10bit x 3チャンネル)を生成できる必要があります。ワーストケースのアイ・パターンの作成は、マスク・テストにより行われるので、オシロスコープも必要になります(ソース機器のコンプライアンス・テストと同じ構成)。
HDMI 1.3では1.65Gbpsを越える(1.65Gbpsは含まない)レートの信号では、シンク機器への入力波形は、リファレンス・ケーブル・イコライザを用いて評価することとなっています。アジレントのオシロスコープには、HDMI
1.3規格で規定されるリファレンス・ケーブル・イコライザが実装され、イコライザ通過後の波形を検証することが可能です。また、再現性よく高確度の評価を行うためには、まず計測器自体のジッタが出来るだけ小さいことが重要です。さらに、印可するジッタの直線性誤差が小さいことも求められます。

図7.
シンクテスト用パルス・パターン発生器の構成
このような測定要求を考慮し、アジレントのシンク機器測定ソリューションは図7のような構成をとります。 パルス・パターン発生器に搭載されるE4809Aクロックモジュールは、外部クロックの周波数、ジッタ(位相変動)がそのままN4874Aジェネレータモジュールの出力となるダイレクトクロックモードをサポートします。
このE4809Aクロックモジュールの外部クロックを無線信号測定で定評のあるE4438Cベクトル信号発生器のRF出力と接続し、ベクトル信号発生器のI-Q変調機能を用いてジッタを印加します。
以下にジッタを印可しない状態でのパルス・パターン発生器のアイパターン(9ps pk-pk
jitter:代表値)を図8に、ジッタ印可の直線性を図9に示します。

図8.
パルス・パターン発生器のアイパターン(2.2275Gbps)


図9.
ジッタ印可の直線性(横軸:ジッタの設定値、縦軸:観測されるジッタ量)
ケーブル/コネクタ
ケーブルのコンプライアンス・テストでは、2つの評価方法が使用されます。1つは、パルス・パターン発生器とオシロスコープを使用したアイ・パターンのマスク・テストで、もう1つは、TDRオシロスコープやネットワーク・アナライザ(VNA)を使った一般的なケーブル・パラメータの評価です。アイ・パターンによる方法は、実際の使用状況を想定したテストになるので、評価結果が理解しやすいという利点があります。一方、一般的なケーブル測定として、TDRやVNAによる反射/伝送特性の測定による評価は、計測器自体の誤差要因をキャリブレーションで除去できることやダイナミックレンジが広いことから、より正確な評価になります。ケーブル・ベンダーが開発した1st
モデルは、両方のテストに合格する必要があります。その後の派生品に関しては、TDR
や VNA による反射/伝送特性の測定による評価が行われます。ケーブルのロスや帯域不足は、シンボル間干渉やDC平衡などの信号のシグナル・インテグリティ劣化要因となるため、これらの評価は非常に重要です(図10)。

図10.
ケーブルのロスや帯域不足によりアイが閉じていく様子
コネクタは、信号の伝送特性に大きな影響を与える重要なコンポーネントです。機械的な形状の互換性だけでなく、電気特性についてしっかり検証しておく必要があります。ケーブル測定と同様に、TDRや
VNAを使用し、反射/伝送特性を測定することで、差動インピーダンス、減衰、ディレイ、スキュー、クロストーク等のパラメータ評価を行います。コネクタは、ケーブルと違い、物理的/電気的に、非常に短い部材ですので、正確な特性の評価には工夫が必要です。
一般的には、VNA
を使用したほうが、ダイナミック・レンジや時間(距離)分解能の面で有利です。取り扱いの簡便さを考えた場合TDRが便利です。アジレント・テクノロジーでは、VNAとTDR両方の計測器に対応した物理層テスト・システム(図11.
PLTS: Physical Layer Test System) の構成により、VNAで使用されている高確度のキャリブレーション技術を応用した真のコンポーネントの特性評価をご提案可能です。高性能なキャリブレーションを行うことで、測定系に依存する誤差要因を除去し、コネクタ本来の特性を評価することが可能になります。測定において重要なプロービングに関しても、実績のあるプローバ・ベンダーと協調したご提案が可能です。
図11. ケーブル/コネクタの測定
(物理層テスト・システム、TDR とVNAそれぞれのプラットフォームに対応)
リピータ
リピータの測定では、HDMI出力ポートに対してソース機器の測定と評価を行い、HDMI入力ポートに対してシンク機器の測定と評価を行います。各測定については、ソース機器及びシンク機器の項を参照ください。
システムのデバッグと評価
映像の伝送では、通常、シンク機器はソース機器に対して伝送が成功したかどうかの応答を返しません。また、シンク、ソースともにさまざまな映像フォーマットに対応するために、1つのLSIが、複数の伝送レートに対応する必要があります。さらに、ソースとシンク間でクロック信号がデータ信号をラッチするタイミングに対してLSIベンダごとに構造上の違いがあるため、ジッタの許容範囲が異なります。これらの状況がシステムの相互接続性の問題を難しくしています。コンプライアンス・テストで不具合が見つかった場合や、映像がうつらない、あるいは、表示された映像にノイズが発生するなど相互接続性の問題が発生した場合、さまざまな方法で原因を追求する必要があります。
コンプライアンス・テストで不具合が見つかった場合、その原因を切り分けるために有効な検証方法についても事前に検討しておく必要があります。例えば、アイ・パターンのマスク・テストに違反があったときに、マスク違反個所のパターン依存性(シンボル間干渉)を検証したい場合があります。この場合、オシロスコープのMask
Unfolding 機能と T.M.D.S. デコード機能が活用できます(図12,
図13)。毎回特定のパターンでマスク違反が発生している場合、シンボル間干渉の影響が考えられます。

図12. Mask Unfolding
機能とT.M.D.S.デコード機能(E2688A
High-Speed シリアル・データ解析ツール)

図13. T.M.D.S.
デコード機能とリスト表示ウィンドウで Sync Patternがデコードされている様子
(E2688A High-Speed シリアル・データ解析ツール)
また、伝送路の実装に問題がある場合、差動信号だけでなく、差動の+側と-側をそれぞれシングル・エンド・プローブで観測したい場合があります(図14)。従来は、差動用とシングル・エンド用の2本の広帯域アクティブ・プローブを別々に使い分ける必要がありましたが、InfiniMaxプローブなら、差動測定とシングル・エンド測定が1本のプローブ・アンプで対応可能なので、プローブ先端のアクセサリのみシングル・エンド用に変更し、オシロスコープの設定を変えるだけで、3.3V
にオフセットされた T.M.D.S. 信号を観測することが可能です(参考:
InfiniMax 1130 Series: 入力レンジ +-2.5V,シングルエンド・オフセット範囲+-12V;
InfiniMax 1160 Series: 入力レンジ +-1.65V,
シングルエンド・オフセット範囲+-16V)。

図14. InfiniMax
プローブによるシングル・エンド測定の様子
(T.M.D.S. 3.3V にオフセットされた+側と
–側の波形観測)
HDMIのインタフェース回路と画像処理回路間の複合した不具合に対しては、ロジック・アナライザの高度なトリガ機能とアイ・スキャン機能(多チャンネル同時Setup/Hold/アイ・パターン表示)及びE5850Aオシロ・ロジアナ・リンク(オシロスコープとロジック・アナライザの時間相関機能)が便利です。これらを活用することで、トランスミッタLSIの入力やレシーバLSIの出力にさかのぼって、不具合の現象を捕捉し、もっとも困難な不具合の原因の特定が容易になります
(図15) 。

図15.
ロジック・アナライザのアイ・スキャン機能とオシロ・ロジアナ・リンク
また、長時間連続稼動時のシステムの安定性を評価するために、通常BERTを使って行うビット・エラー・レシオ(BER)に対するトータル・ジッタ(Tj)の測定をオシロスコープで高速に評価することも可能です。T.M.D.S
などの映像関連のシグナリングにおいては、クロック信号を基準にして、データ信号のTj@BERを評価したい場合がありますが、E2688A
の Explicit Clock 機能(クロックの逞倍機能付)とN5400A
EZJIT Plusジッタ解析ソフトウェアを使えば、外部クロックを10逞倍したクロックを基準にしたTIE(Time
Interval Error) のTj@BER
のバスタブ・グラフの評価等が可能になります(図16)。

図16. 外部クロックを10逞倍したクロックを基準にした
Tj@BER 評価
▲TOP
1080pでは、1チャネルあたりの伝送レートが1.485Gbpsとなり、従来の720p/1080i
(742.5Mbps)と比較すると伝送レートが倍となります。さらに、1080p/36bitでは、2.2275Gbpsとなり3倍となります。このようなGbps帯のデジタル信号をビット誤りなく伝送するためには信号のもつ立ち上がり時間は十分短くなければならなく、結果として信号のもつ周波数成分がより高周波にシフトします。測定系の帯域も従来の4GHzの帯域では不十分となり、テスト仕様書1.3aでは8GHzの帯域を規定しています。
テスト仕様書は、測定器がもつべき機能を規定するだけではなく、推奨測定器を規定しています。さらに、コンプライアンステストを実施するATC
(Authorized Test Center) において使用する機器を規定しています。アジレントでは、HDMI規格1.3への拡張を見据え、早くからHDMI
founderと共にソース・シンク・ケーブルの物理層コンプライアンステストソリューションの開発を行って参りました。結果、最新のテスト仕様書1.3aから推奨測定器として正式に登録されることとなり、お客様のニーズにお答えできる認証試験可能な高精度・高効率の物理層コンプライアンステストソリューションをご提供致します。
以下のような器材が推奨器材として登録されております。
*ソーステスト向け
- Agilent DSO80000Bシリーズ オシロスコープ
- Agilent N5399A HDMIコンプライアンス・テスト・ソフトウェア
*シンクテスト向け(暫定版)
- Agilent E4887A TMDSシグナル・ジェネレータ
- Agilent DSO80000Bシリーズ オシロスコープ
- Agilent N5990A 自動化ソフトウェア
*ケーブルテスト向け
- Agilent E5071C ENAシリーズ RFネットワーク・アナライザ
- Agilent DSO80000Bシリーズ オシロスコープ
- Agilent E4887A TMDSシグナル・ジェネレータ
*測定治具
- Agilent N1080A オプションH01/H02 HDMIテスト・ポイントアクセス(TPA)アダプタ
これらの推奨測定器材に、Agilent
54754A差動TDR/TDTプラグイン・モジュール加え、アジレントはHDMIトータルソリューションを提供します(図17)

図17. ソリューションの概要
ソース機器向けコンプライアンス・テスト・ソリューション

図18.
HDMIソース・コンプライアンス・テスト・ソリューション(CEA Plug Fest
2005@Milpitas US)
その他のテスト向けの汎用測定器
▲TOP
HDMI
の仕様書はどこから手に入りますか?
HDMI SPEC1.3a は、HDMI公式サイト
より、登録後、無償で入手可能です。
HDMI
コンプライアンス・テストの仕様書はどこから手に入りますか?
HDMI Compliance Test SPEC1.3a
を入手するには、HDMI の Adopterである必要があります。
HDMI Adapter は、CTS1.3aを
HDMI公式サイト よりダウンロード可能です。
HDMI
コンプライアンス・テストにおけるRequired
Test Method(測定要求)とRecommended
Test Equipment(推奨機器)の違いについておしえてください?
Required Test
Method(測定要求) は、HDMI
CTS1.3aに規定された評価方法/測定手順に関する要求事項で、これに準拠した方法で、測定対象のPass/Failを判定します。Recommended
Test Equipment(推奨機器) は、Required
Test Method に合致した方法による評価が可能なHDMI Founder
により認証された計測器のことです。ATCでは、推奨機器を使用して、認証作業をおこないます。基本的な考え方としては、Required
Test Method に規定された評価方法と測定手順が実施できることが、評価機器の必要条件になります。
セルフ・コンプライアンス・テストとはどのようなものですか?
コンプライアンス・テストは、各メーカーの各カテゴリ(ソース、シンク、ケーブル、リピータ等)の1st
モデルに対して義務付けられています。各カテゴリについて認証を Pass
した製品をもつHDMI Adopterについては、インタフェースのデザインと評価方法に関する十分な知識と経験が備わっているという前提のもと、2nd
モデル以降に関してはATC での認証テストは要求されません(なお、2nd
モデル以降に対しても、ATCでの認証テストは推奨されます)。すなわち、メーカー自身がCTS1.2a
に基づいた検証作業で対応してよいという意味で、セルフ・コンプライアンス・テストということになります。
市販のソース機器に測定用の治具を接続しても信号がでません。なぜですか?
いくつか原因が考えられます。測定用の治具には、通常HDCPに対応したE-EDIDが装備されておりません。HDCP
に対応したシンク機器に接続しないかぎり信号は出力されません。治具のみで信号がでるようにするには、ソース機器のメーカー側で特別にHDCPをはずした製品を準備していただく必要があります。アジレント・テクノロジーはHDCPに対応したE-EDIDはご提供しておりません。別の原因として、なんらかの原因で
3.3V の終端電圧がすべてのレーンに供給されていない場合、同様に信号は出力されません(測定するレーン以外も3.3V
終端が必要です)。
▲TOP
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